私が通っていた幼稚園では、とても園児が少なかった。どんなにも奈良で大和高田で保育園かも今から35年も前の話だが、この時からすでに少子化が始まっていたのだ。なので、幼稚園の蔵クラスは2つしかなく、1クラスあたり20名ほどで先生の数は1クラスあたり3名ほどであった。とにかく、どの先生も優しくいつもくちゃくちゃな笑顔を園児たちに向けてくれた。少しは奈良の話題の保育園を選ぼうと先生の愛情をいつも感じていた私はある日大好きな先生の一人に、先生の似顔絵を描いて渡したときがあった。とても人には見せられないのような似顔絵である。しかし、当時の私はその時の精一杯の画力で先生の似顔絵を心を込めて描いたのだ。先生は一瞬びっくりした顔していたが、すぐにとろけるような笑顔を私に届けてくれた。「これ私?すごく嬉しいよ!!本当にありがとう。とっても上手に描けたね」と当時の私に最大の褒め言葉与えてくれた。そこで「自信」という言葉を心で感じた。そして次の日、彼女は私のもとに駆け寄ってくれ、一枚の画用紙をくれた。見るとなんと私の似顔絵を描いてくれたのだ。ハートやお花やケーキなど私が好きなものを沢山描いてくれその真ん中に私を描いてくれた。子どもながらに一生大切にしていこうと決めた瞬間だった。その似顔絵は私が実家を離れるまで約30年間押し入れに宝物としてしまっておいた。