もう悩まない！小児科医院の選び方！

新生児の吐き戻しは、多くの新米ママ・パパが経験する、非常に一般的な現象です。赤ちゃんがミルクや母乳を吐き出すたびに、「何か病気なのでは？」と心配になるかもしれませんが、多くの場合、生理的なものであり、それほど心配する必要はありません。新生児の消化器系はまだ未熟で、特に食道と胃の間の筋肉（噴門）が十分に発達していないため、ミルクや母乳が逆流しやすい構造になっています。また、胃の形も徳利のような縦長で、飲んだものが溜まりにくいことも吐き戻しの原因となります。授乳中に空気を一緒に飲み込んでしまったり、授乳後にすぐ横になったりすることでも、吐き戻しは起こりやすくなります。吐き戻しの量も、赤ちゃんがゲップと一緒に出す少量のものであれば、心配ないことが多いです。中には、ゴボッと大量に吐き出すように見えても、実際には少量であったり、胃液と混じって多く見えたりするだけのこともあります。吐き戻しがあったとしても、赤ちゃんの機嫌が良く、体重が順調に増えており、活気があるようであれば、生理的な吐き戻しである可能性が高いでしょう。このような場合は、授乳方法や授乳後の姿勢を工夫することで、吐き戻しの回数を減らすことができます。例えば、授乳中に赤ちゃんを立て抱きにしてゲップをさせる時間を設けたり、授乳後もしばらく縦抱きで過ごしたりすることが有効です。また、一回の授乳量を減らし、授乳回数を増やす「少量頻回授乳」も、胃への負担を軽減し、吐き戻しを減らすのに役立ちます。しかし、中には注意が必要な吐き戻しもあります。例えば、噴水のように勢いよく吐き出す「噴水状嘔吐」や、吐き戻しが頻繁で体重が増えない、機嫌が悪い、ぐったりしている、呼吸が苦しそうなどの症状を伴う場合は、病気の可能性も考えられます。これらの場合は、自己判断せずに小児科を受診し、専門医の診察を受けることが重要です。新生児の吐き戻しは、赤ちゃんの成長の過程で見られる現象ですが、親としてその違いを見極める知識を持つことが、安心して育児を進める上で大切です。