新生児の吐き戻しは、親にとって心配の種となりますが、最も重要な判断基準の一つは「体重増加が順調であるかどうか」です。生理的な吐き戻しであれば、多少吐き戻すことがあっても、赤ちゃんは必要な栄養を摂取できており、体重は順調に増えていきます。しかし、病的な嘔吐の場合は、体重増加に影響が出ることが多いため、この点に注目することが非常に重要です。新生児期から乳児期にかけては、赤ちゃんが成長する上で最も体重が増える時期です。特に生後数ヶ月間は、毎日数十グラムずつ体重が増えていくのが一般的です。母子手帳などに記載されている成長曲線に沿って体重が増加しているかを確認することで、赤ちゃんの栄養状態を客観的に把握することができます。吐き戻しがあっても、成長曲線から大きく外れることなく体重が増加しているようであれば、多くの場合、吐き戻しは生理的なものであり、心配する必要はないでしょう。しかし、以下のような場合は、吐き戻しと体重増加の関係に注意が必要です。吐き戻しが頻繁で、しかも毎回大量に吐き出すため、必要な量のミルクや母乳が摂取できていない可能性があります。その結果、「体重の増加が停滞している」あるいは「体重が減少している」場合は、病的な嘔吐である可能性が高く、すぐに小児科を受診すべきです。特に、噴水のように勢いよく吐き出す「噴水状嘔吐」を伴う場合は、「肥厚性幽門狭窄症」などの病気が疑われます。この病気は、胃の出口が狭くなることでミルクが腸へ流れず、全て吐き出されてしまうため、体重が増えない、あるいは減少するという特徴があります。この場合は早期の診断と治療が必要です。また、吐き戻し以外にも、赤ちゃんの機嫌が悪い、活気がない、ぐったりしているなどの全身症状が見られる場合は、体重増加に関わらず、病気の可能性を考慮し、速やかに受診しましょう。体重増加は、赤ちゃんの健康状態を示す重要なバロメーターです。吐き戻しがあった際は、体重の推移を注意深く観察し、もし懸念される変化が見られた場合は、自己判断せずに医療機関を受診し、専門医の診察を受けることが、赤ちゃんの健康を守る上で不可欠です。
体重増加と吐き戻しの関係